【一時停止は何秒止まればいい？違反にならない方法とは】

 ■はじめに

「止まれ」の標識を見て、ちゃんと止まったつもりなのに違反切符を切られてしまった…そんな経験はありませんか？

実は、一時停止には「止まる位置」や「止まる時間」に関して、意外と知られていないルールや注意点があるのです。

この記事では、一時停止の正しい方法や違反にならないためのポイントを、判例や道路交通法の内容をもとにわかりやすく解説します。

結論から言うと、道路交通法では「何秒止まるべきか」は明確に定められていません。
しかし、判例では以下のような判断がされています。

・一時停止とは「左右の安全を確認するに必要かつ十分な時間停止すること」
・「1秒程度の停止では不十分」とされた判例もある。

そのため、安全確認に必要な時間＝最低でも3秒程度の停止が目安とされています。
教習所でも「3秒止まる」と指導されることが多く、「右を見て、左を見て、もう一度右を見る」動作をするには自然と3秒ほどかかるからです。

道路交通法第43条では、停止位置について以下のように定められています。

・停止線がある場合：停止線の直前

・停止線がない場合：交差点の直前

注意点としては、フロントバンパーが停止線を越えてしまうと違反になる可能性があること。
また、見通しが悪い場合は、停止線で一旦停止した後、徐行して安全確認できる位置まで進み、再度停止する「二段階停止」が推奨されます。

一時停止違反には以下のような罰則があります。

・反則金：普通車で7,000円
・違反点数：2点加算

踏切での不停止の場合は、反則金が9,000円に増額されるので特に注意が必要です。

違反を防ぐためには、以下のポイントを意識しましょう。

①停止線の直前で完全停止する
②最低3秒間停止し、左右の安全確認を行う
③停止線が見えない場合は交差点の直前で止まる
④見通しが悪い場合は二段階停止を行う
⑤タイヤが完全に止まっていることを確認する（1mmでも動いていれば違反）

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